ギリシャ、短期の債務軽減で合意 ユーロ圏財務相会合
(写真:ロイター)
【nikkei.com】欧州連合(EU)は5日、ブリュッセルで開いたユーロ圏財務相会合で、ギリシャに対する短期的な債務軽減策を承認しました。債務の元本は削減せず、融資金利を変動から固定に切り替えるなどして長期的な費用を軽減します。削減案を提案した欧州安定メカニズム(ESM)によりますと、公的債務を2060年までに国内総生産(GDP)比で20ポイント減らす効果が見込めるといいます。
国際通貨基金(IMF)のギリシャ支援融資への復帰や、現行の第3次支援に基づく追加融資の前提となる「第2次審査」の完了は、さらなる協議が必要だとして今回は見送りました。財政黒字化目標などを巡って、ギリシャと債権団の間に、なお意見の隔たりが残っています。